私は、現在、州立専門学校”TAFE”にて、アニマルケアサービス(Animal Care Services) を勉強しています。
今回は、そんなオーストラリアに住む専門学生の一日をご紹介しようと思います。
正直、「興味ある人いるかなー?」とも思ったのですが、
私自身、TAFEに通おうか迷っていた時、実際に通っている方のブログは見つけられなかったので、オーストラリアで動物関連の学校に行きたい方の参考になれば嬉しいです。
TAFEってなに?
まず、「TAFEってなに?」ってところですが、、、
オーストラリアの州立専門学校です。
職業訓練学校とも言われます。
職業訓練学校と言われるだけあって、最初のオリエンテーションでは、
「あなたたちは、このコースを卒業する頃には、すぐ現場で活躍できるような人材になっているよ」
と、先生に言われました。
先生たちは、現役で働いている方ばかりなので、最新の技術、知識を学ぶことができます。
私は日本の動物専門学校に通った経歴があるのですが、TAFEでは、フレッシュな知識を得られているなと体感しています。
TAFEには、Certificate I~IVのレベルがあります。
数が大きくなるにつれて、難易度が高く、より専門的なことを学習します。
この、”Certificate” というのは、日本語で言う、”卒業証明書”。
体感的には、日本の”資格”ほどの価値がある気がします。
アニマルケアサービスコースについて
私が今勉強しているのは、”Certificate III Animal Care Services” というコースです。
このコースを卒業後、”Certificate IV Veterinary Nursing”(動物看護士) を勉強することができます。
アニマルケアサービスに関する勉強内容、必要な英語レベル等は、こちらの留学エージェントサイトに詳しく書いてあるので良ければ見てみてください。
TAFE公式ホームページのアニマルケアサービスについてはこちら(英語)
【TAFE】動物専門学生の一日
学校があるのは、週に3日。
内、2日は実践的授業(Practical class)、1日の座学(Theoretical class)があります。
一日と名付けておきながら、その日によって授業の時間もやることも違うので一概にできないのが正直な話です・・・
学校が一日ある日の流れはこんな感じ
9AM 1科目授業前半開始
10AM Morning tea(15分休憩)
10:15AM 授業後半
12PM 昼食
1PM 2科目目授業前半開始
2PM 15分休憩
2:15PM 授業後半
4PM 帰宅
帰宅するころにはいつも眠い+腹ペコの状態で帰ります(笑)
実践的授業(Practical class)
”実践的”ってことは、動物に触れるの?!
と、思うかもしれませんが(私は思いました(笑))
基本的に、
グループワークで動物の病気に関するポスターの作成、
パワーポイントでのプレゼンテーション、ロールプレイなどのことを行っています。
以前、爬虫類スペシャリストを招き、実際に大きな蛇、毒蛇、アオジタがクラスにやってきて、蛇を首に巻いてもらったり、触ったりしました(もちろん毒蛇はケージの外から眺めるだけです)。
動物の健康管理の科目の時は、犬を飼っている生徒が実際に犬を学校に連れてきて、そのわんちゃんたちの健康チェックを行ったりもしました。
なので、たまに動物と触れ合うこともあります(笑)
また、動物の人形を使って、CPRの練習、包帯の巻き方、犬や猫のマズルの付け方を練習することもあります。
(実際にクラスで習った包帯の巻き方は、脚に巻く方法です(笑))
座学(Theoretical class)
その名の通り、先生がパワーポイントを使って内容を説明しながら授業を聞きます。
実践的授業と違い、知識をたーーっぷり詰め込められるので、この日は疲れます(笑)
座学の授業は、録音とパワーポイントが後ほどオンラインにアップされるので、授業後に復習できます。
先生がどんどん授業を進めていくので、慣れないうちは
話されている英語についていくのも必至、
パワーポイントの英単語は専門的用語ばかりで調べるのも必至、
という状態でした(笑)
でも、徐々に慣れていきます。半年も経てばある程度の専門用語も理解できるようになります。
先生が仕事上で起きた話を入れ込んで授業をしてくれるので、とても楽しいです。
実習
課題のために、犬・猫・モルモットの健康チェックをする必要があったため、
Animal Welfare League (通称:AWL)へ行きました。
AWLというのは、保護施設です。
日本の保護施設は、狭いケージに犬がたくさん入れられているイメージがありますが、
AWLは、それぞれの動物にあったケージが用意されており、ケージの中にはおもちゃも入れられていました。
動物病院が隣接されており、保護された動物たちはその動物病院ですぐ治療が受けられる仕組みになっているようです。
保護された動物たちを引き取るために見に来ている一般の方もたくさん訪れていました。
まとめ
「日本語なら簡単なのに英語だと全く分からない!」
なんてことは、あるあるです。
例えば、心臓の仕組みや筋肉の仕組み。
”動脈” ”静脈” という英単語なんて普段生活していてもなかなか使わないですよね。
ですが、総じて、楽しい!!
このコースが終われば ”Vet Nurse” というもっとハードな授業を受けることを考えるとゾッとしますが、夢の動物看護士になるために精進してまいります!